内容説明
人間であること、これを問う政治哲学の徹底。その先に見えるのは、果たして平和的共存の根源性か、戦いのそのとき、自分以外ではありえない人間の生々しさか。
目次
序章 増補改訂版への衣替えについて
第1章 誰が死ぬのか―ポレモスとオイコスをめぐる試論
第2章 終末論と政治闘争―エリック・フェーゲリンとカール・レーヴィットにおけるアウグスティヌス受容
第3章 無へと向かう日常的共同の気遣いについて―エックハルトと超越論的ハイデガーのあいだで
第4章 ホッブズ的人間のゆくえ―人格の倫理学のために
第5章 ラルフ・W.エマソン「偉人の効用」―『代表的人間』所収、訳と解題
第6章 「戦争」に先行する「平和」―レヴィナス『全体性と無限』における「平和」概念の二義性から
第7章 米国公民権運動と新たな日常的共同―政治学とは別の仕方で
終章 戦うことの是認?―「戦うことに意味はあるのか」という問いについて
著者等紹介
佐藤香織[サトウカオリ]
2010年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、2013年パリ第10大学博士課程修了。博士(哲学)。現在、神奈川大学兼任講師。専攻は哲学・フランス現代思想
遠藤健樹[エンドウケンジュ]
2014年東北大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、北海道教育大学釧路校准教授。専攻は哲学・倫理学・社会思想史
横地徳広[ヨコチノリヒロ]
2007年東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、弘前大学准教授。専攻は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。