目次
00. 独自成類的人間(独自成類的人間―演劇やその周辺のこと;『哲学の賑やかな呟き』拾遺書評―四方田犬彦『ハイスクール1968』(新潮社、2004年) ほか)
01. 見えない旗を掲げる(クリスチャンで左翼の先生;徴兵権なき交戦権 ほか)
02. 犬は実在しない(味わって生きる人生;幸福な人々と、不幸な人々 ほか)
03. For what?―For me.(即自的に独我論的;創作家ではなく批評家 ほか)
04. 哲学の曲と演奏(「途中者」;哲学と売春―常識的人情家 ほか)
著者等紹介
永井均[ナガイヒトシ]
1951年生まれ。専攻、哲学・倫理学。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位所得。現在、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころこ
30
これもツイッターの寄せ集め。ツイッターを本にするのは、ニーチェが使っていたタイプライターと変わらないのだろうというのだろうが…本来〈私〉について考察している著者に対し、読者は転移するはずだ。不思議なことに、それは起こっていないことに本書を読みながら気付く。柄谷行人ならば起こっていと言えるのは、レビューの文体が柄谷節になっていることから分かる。永井が何を発言したかに興味が無いのは、精神分析モデルが使われていないからだと思う。2023/05/10
クリフトン
2
一冊の本を読み終わるとマラソンや旅の終わりのような気持ちになる ところがこの本は競技場を何時迄もぐるぐる回っているようで終わりかたが別物 途中で止めてもいいし お終いでも終わらないようでもある 改めて巻頭の「独自成類的人間」を読むと ああこれがゴールだったのかもしれない としみじみ 伊丹小夜氏の口絵も「独自成類的」ではないようでいて でも本当はこうなのかもしれないなどと考えてみる2022/08/07
淺野 昌規
0
西田幾多郎は哲学者だが和辻哲郎は思想家だ。断絶はとても深い。 (247ページ)2022/10/16