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内容説明
伝承は語る。「鬼面」を手にして魔を払う者は富貴となり、顔から離れずに「肉附き」となった者は鬼と化す―。神事や芸能において重要な役割を担う「面」は、昔話や伝説、お伽草子などの物語に取り入れられ、多彩なバリエーションをもって語られている。伝承や信仰との相互関係を見据えながら、「面」のもつ豊かな象徴性を明らかにする。
目次
「面」とは何か―信仰・芸能・話の世界
1 昔話における「面」(昔話「肉附き面」と蓮如信仰;昔話「肉附き面」の背景―近世社会における女性と生活 ほか)
2 「肉附き面」モチーフの生成と変容(「肉附き面」モチーフの変容;白馬村の「七道の面」伝説 ほか)
3 「酒呑童子」伝説の変容と「肉附き面」モチーフ(新潟の「酒呑童子」伝説;「酒呑童子」になる者―顔の変化から「肉附き面」へ ほか)
4 近代の文芸に取り入れられた「面」(芥川龍之介「ひよつとこ」の「面」の解釈)
「肉附き面」モチーフの周辺
著者等紹介
西座理恵[ニシザリエ]
1975年大阪府に生まれる。2002年早稲田大学文学研究科日本文学専攻修士課程修了。2021年國學院大學大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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