内容説明
殺害後に左眼をえぐり取って集める連続猟奇殺人鬼、コレクター。過去の因縁からコレクター事件の捜査依頼を受けた、元ヤクザの探偵。癖のある関係者と奇妙な暗号に翻弄されながらも、探偵は徐々にコレクターの正体に迫っていく。幾重にも重なる謎。張り巡らされた罠。その先にある衝撃の真実を、あなたは見抜けるか…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
115
リアル脱出ゲーム小説版。斬新な試みの結果、評価分かれるかなと...50頁程度のエピソードが連なりながら、各話に一つの謎解き&解説。程よく導いたつもりが、実は読み込むと答えが変わる分かりやすい構成。その融合ゆえに謎そのものは捻りこそあれど難易度かなり低めでSCRAP期待するとちょっと拍子抜け...なかなか複雑で混乱導く展開からラストいい話に落ち着くストーリーも悪くないけどだいぶ浅い...だから謎解きメイン派はいちいち読むのが面倒で、小説派は物足りない印象は、これまさに諸刃の剣...解答・解説は全部あり(笑)2022/11/06
きたさん
17
あまりにも謎解きがメインだったので登録しなくてもいいかと思っていたのだけれど、ラストにかけてのトリック?が(いい意味で)新本格界隈によくあるタイプのものだったので一応登録。謎自体は難易度がどうというより、方向性がパターン化してしまうのがもったいない気がしました。2021/11/20
まろまろ
9
サバンナ・高橋茂雄お勧めの脱出ゲームノベル。ミステリー➕ブレイクタイム的謎解き、な感じ。 犯人の過去に愕然とする。2022/04/17
yukitora
4
リアル脱出という看板を掲げたスクラップ社の書籍。章ごとに問題がある形式には驚くかもしれないが、ミステリー好きはしっかり楽しめると思う。2021/11/20
ワイルドジャイブ
3
思ってた以上に面白かった!謎解き要素もあるが、あくまでもちょっとしたパズル要素であり、本質的にはちゃんとミステリー小説になっていた。脱出ゲーム感覚で読んでしまうと、「あれっ?なんか違うなぁ...」となってしまうかも。 ハードボイルド調な語り口でもあり、読み返したくなる大きな仕掛けもあるという、結構好みの作風だった。何よりも、どこかしら違和感を抱きつつもただ読み進めているだけではその正体には気が付かない、という個人的に良いミステリーだと思う特徴に合致していた。2024/02/25