目次
第1部 史料読解から歴史像の彫刻へ(セレウコス朝期におけるティグリス河畔のセレウケイア―古典文献の叙述を通して;エジプトは『折れた葦』か?―前一千年紀のエジプト史再考に向けて;マヤ=ソフィア博物館南階上廊におけるHenricus Dandoloの銘の刻まれた大理石板について;小松済治の伝記史料の「批判的」検討―十九世紀後半の日独交渉史の研究のために)
第2部 キリスト教世界の史的構図(エルサレム王アマーリック一世のエジプト遠征;イングランド宗教改革期の教区教会と教会巡察;カトリックと女性聖職者―開かれた議論のために)
第3部 近世社会史研究の新しい切口(近世フランスにおける狩猟書の世界―デュ・フイユー『猟犬狩』を手がかりに;デンマークにおける土地緊縛制廃止(一七八八年)について
近世ロンドンの社会統制―貧民の道徳化をめぐって)
第4部 歴史世界における政治と軍事(タグマの兵力をめぐる考察―中期ビザンツ帝国における「中央軍」;一九二〇年代イギリス海軍の極東防衛構想;戦間期ドイツの「国防軍参謀本部」構想に関する一考察;ヘンリー・ブラッケンベリーとイギリス陸軍省情報部 一八八六年-一八九一年)
第5部 現代史像の陰影(ナチ強制収容所の「抑留者社会」―近年の研究動向によせて;初代連邦大統領テオドーア・ホイス―二十世紀ドイツ社会に生きたある政治家の肖像;ウッドロー・ウィルソン政権とシベリア出兵政策の変容―第一次世界大戦終結前後を中心に)
著者等紹介
飯田収治[イイダシュウジ]
1938年東京に生れる。京都大学大学院博士課程単位取得退学、文学修士。金沢大学、群馬大学、大阪市立大学を経て、2001年関西学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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