内容説明
関西学院大学・村尾信尚教授の呼びかけで、2003年11月「もうひとつの日本を考える会」はスタートした。今の日本はいたるところでイエローカードを突きつけられているが、それに対する答えは今まで歩んできた道の延長線上にはなく、べつの道を行かなければならない―そう考え集まったメンバーは、職業や立場は異なっても「もうひとつの日本」というただ一点を軸にして語り合い、議論を通じて生まれた共有ヴィジョンは「プランB」と命名された。本書は、2005年まで10回にわたり行われた議論をベースに、各メンバーが自分自身の「プランB」を論文や鼎談のかたちでまとめたものである。
目次
総論 日本を変えるプランB
司法の大改革期を迎えて―この改革のめざすもの
マーケット・マインド―市場化と社会構造の変化
NPOの可能性―ボトムアップ社会の形成
女性によるNPOと名古屋市の協働事業
環境成長経済―豊かな明日を実現するために、日本がとるべき戦略
いまなぜ美術が必要なのか―日本の文化政策への一提言
財政再建へのロードマップ―次世代のために
鼎談 われわれにできること、しなければならないこと(逢坂誠二+大西健丞+村尾信尚)