内容説明
モリエール批評史・上演史の転回点となったL.ジュベの“新しいモリエール”観から、1960~80年代・激動の時代を生きた“状況のなかの演劇”としてのモリエール劇へ、Y.コット、T.ガスリー、Y.リュビーモフ、A.エーフロスetc.の場合。
目次
第1部 “風俗劇的性格喜劇”論を排して(ルイ・ジュベのモリエール観―モリエール批評史の転回点としてのルイ・ジュベ;ブノア・コンスタン・コクランのモリエール論―『モリエールと「人間ぎらい」』をめぐって)
第2部 “状況のなかの演劇”としてのモリエール(ヤン・コットと“状況のなかの演劇”;『タルチュフ』と現代;『タルチュフ』の結末―ガスリー演出とリュビーモフ演出の結末 ほか)
第3部 付録(ブノア・コンスタン・コクランの俳優論―俳優の復権と“感動派・非感動派論争”;“全体演劇”の理念―J・L・バロー、A・アルトー、A・アダモフの場合;ヴァーツラフ・ハヴェルの戯曲『注意の集中の難しさ』(観劇ノート))
著者等紹介
小島達雄[コジマタツオ]
1927年生まれ。京都大学文学部フランス文学科卒業。関西学院大学名誉教授・日本演劇学会会員
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