内容説明
本書は、インタビュー取材を中心に、筆者がしたフィールドワークをもとにして、執筆された社会学的研究書である。分析の対象は援助交際という社会現象であり、その当事者へのインタビューをとおして、さまざまな考察を展開するかたちになっている。論じられている問題は多岐にわたるが、主要な問題関心は、性、愛、コミュニケーションである。
目次
イントロダクション
第1章 援助交際とは何か?
第2章 援助交際の女たち
第3章 援助交際の男たち
第4章 メディアと援助交際
第5章 援助交際におけるジェンダー構造
第6章 匿名的な親密さと援助交際
第7章 援助交際の時空間
終章 援助交際にみる性・愛の行方―「性=人格説」批判
著者等紹介
円田浩二[マルタコウジ]
1969年兵庫県姫路市生まれ。1992年立命館大学文学部(哲学専攻)卒業。1994年立命館大学産業社会学部卒業。2000年関西学院大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程単位取得退学。現在、関西学院大学大学院社会学研究科研究員
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