新映画論―ポストシネマ

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新映画論―ポストシネマ

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  • サイズ 46判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907188443
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C0074

内容説明

Netflix、TikTok、YouTube、Zoom…プラットフォームが林立し、あらゆる動画がフラットに流通する2020年代。実写とアニメ、現実とVR、リアルとフェイク、ヒトとモノ、視覚と触覚が混ざりあい、映画=シネマの歴史が書き換えられつつあるこの時代において、映像について語るとは何を意味するのだろうか?サイレント映画から「応援上映」まで1世紀を超えるシネマ史を渉猟し、映画以後の映画=ポストシネマの美学を大胆に切り拓く、まったく新しい映画論。作品分析多数。

目次

はじめに―新たな映画の旅にむけて
第1部 変容する映画―カメラアイ・リアリティ・受容(カメラアイの変容―多視点的転回;リアリティの変容―ドキュメンタリー的なもののゆくえ;受容の変容―平面・クローズアップ・リズム)
第2部 絶滅に向かう映画―映画のポストヒューマン的転回(オブジェクト指向のイメージ文化―ヒト=観客なき世界;映画の多自然主義―ヒト=観客とモノ;「映画以後」の慣習と信仰―ポストシネフィリーの可能性)
第3部 新たな平面へ―幽霊化するイメージ環境(アニメーション的平面―「空洞化」するリアリティ;インターフェイス的平面―「表象」から遠く離れて;準‐客体たちの平面―インターフェイスとイメージの幽霊性)
おわりに―ポストシネマのアナクロニズム

著者等紹介

渡邉大輔[ワタナベダイスケ]
1982年生まれ。映画史研究者・批評家。跡見学園女子大学文学部准教授。専門は日本映画史・映像文化論・メディア論。映画評論、映像メディア論を中心に、文芸評論、ミステリ評論などの分野で活動を展開。著書、共著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K.H.

6
うーん…450頁超もつき合ってなんだが、正直なところあまり説得力を感じなかった。映画「史」に関わる部分はいい。だけど、コンテンポラリーな映画が社会的潮流の反映であり、逆に映画によって現代を読み解けると言うかのような論には、一方で「そりゃそうでしょ」、他方で「本当にそうなの?」という思い。なんというか、社会の動きを針小棒大に捉えて無理に映画作品の中に読み込んでいるような。現代を分析することと映画を論じること、それぞれはとても上手なんだけど、リンクさせた途端に何やら胡散臭くなる。2022/06/06

つまみ食い

3
 ざっくりといえばメディアの変化(監視カメラやスマホが偏在するようになった、映画撮影がフィルムからデジタルへ、観客の主な視聴媒体が映画館からスマホへ…)などを受けた状況下での映画をポストシネマと名指し、映画製作、表象、技法の変化などを論じる。議論は粗いところも多いが、今の時代に映画批評を行うことの意味を考える上で重要な一冊。2022/07/29

女神の巡礼者

2
映画好きで、学生時代は授業さぼって、一日名画座にこもっていたほどですが、最近はめっきり映画を鑑賞しなくなりました。しかし、最近映画をめぐる状況が、おかしな動きを見せてるようで気になっていました。それで本書を手に取ったのですが、さすがゲンロンというか、やっぱりゲンロンだけあって、想像を超える高度な論陣が展開されていました。スマホで映画を見たり、早送りで見たりとか、私には想像もつかない現状。しかも昨今のデジタル技術の発展にともなう、映画自体の変貌も。正直、私には手に余る内容でしたが、考えさせられました。2024/03/02

ぷほは

2
批評家の文章は研究者にとって、小林秀雄の時代からレトリックの深度と作品ジャンルを超えたマッピングに利用できる便利なツールである。本書は映画作品において国内外やドキュメンタリーやアニメなどの領域にまで手を広げており、十二分にその役割を果たしてくれた。それぞれの作品の嚙み砕きや当てはめる理論の妥当性はやや心配になるし、分量ももう少し削れたとは思う。特に中心を占めているセールの準-客体という概念が殆どどうにでも捉え得るような地点にまで行ってしまっていて、そのアクチュアリティを推し量るのが困難なのが残念だった。2022/05/24

湯豆腐

1
映画技術や映画史をめぐる個々の論点には納得させられるものもあるが、それを現実の社会情勢や具体的な作品分析に当てはめられると途端に牽強付会に見えてくる。ポストシネマ=最近の映画くらいの緩い定義の言葉にすべてを盛り込むので議論が空中分解してしまったように感じた。それにしても、ゲンロンや東浩紀の影響を受けた人たちの批評を読むたびに、彼らが言う「ゼロ年代」と私が実際に生きた2000年〜2009年とはまるっきり別物で、埋めがたい断絶を感じてしまう。2024/03/20

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