司書になった本の虫

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司書になった本の虫

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  • サイズ A5判/ページ数 238p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784907126469
  • NDC分類 010.21
  • Cコード C0095

内容説明

コンピュータ導入による図書館業務の大変化を目の当たりにしてきた著者。近世文化史研究に取り組む中で出会った江戸時代の図書館。時代を突き抜ける著作はその存在なくしては生まれなかった。司書ひとすじの「本の虫」が語りかける全五章。

目次

第1章 昔、図書館にあったもの(すべてが手作業だった;製本室と製本師 ほか)
第2章 江戸時代の図書館物語(書物の生産と大蔵書家の出現;岡蔵治の読書日記に見る公共図書館の源流 ほか)
第3章 稿本という夢の形(埋もれた稿本;書き上げてから一七六年後に出版された只野真葛の『独考』 ほか)
第4章 蔵書を守る人(戦時中の疎開本の選ばれ方;東洋文庫のモリソン・コレクション ほか)
第5章 ブックレビュー「記憶と記録」(五・七・五は記録する;三・一一を記憶する ほか)

著者等紹介

早坂信子[ハヤサカノブコ]
1946年北京市に生まれ、生後5か月で家族とともに仙台へ。1964年宮城学院高等学校卒業。1968年早稲田大学第一文学部卒業。1969年図書館短期大学特別養成課程(現筑波大学図書館情報学群)卒業。以後、宮城県図書館司書として37年間勤務。この間、『宮城県郷土資料総合目録』『宮城県内公共図書館逐次刊行物総合目録』等の編纂にあたる。また全国総合目録ネットワーク協力会議書誌データ整備分科会主査として公共図書館の全国総合目録データベースの形成準備に参加する。東北学院大学、聖和学園短期大学、宮城学院女子大学の非常勤講師を務めた。日本近世文化史、図書館史、特に「青柳文庫」「只野真葛」を研究テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

73
全てが手作業だった時代の図書館のこと。「へー!」と言ってしまうことばかり。昔はこうだったよ、という記録を残していただけるのはありがたい。東日本大震災の写真もすごい。本が全部、書架から出て散乱している様子が。ずっと古い書物を守ってきた図書館員達。デジタル化によって、本屋さんが少なくなり、レコード屋さんが無くなり、という世の中。 図書館はどうなっていくのだろう? 存在しない架空の図書、デレク・ハートフィールドの作品。これ知ってます!ハルキストなので(笑) 2022/01/30

tamami

41
著者は、長年に渡って、宮城県図書館に司書として勤務された方。仕事の傍ら見聞きした図書館の業務や本に関すること、余り知られることなく埋もれている先人の学問的偉業と書物について等々、本と出版に関する周辺の事蹟を、・昔、図書館にあったもの、・江戸時代の図書館物語、・稿本という夢の形、・蔵書を守る人、・ブックレビュー「記憶と記録」の全5章にまとめたもの。著者の勤務先が宮城県図書館ということもあるだろうが、文章として記事にされた書物や人物、組織や事件等のいずれも、宮城県や仙台に多少なりとも関わる事柄が取り上げられて2022/04/08

山口

29
市立図書館の【お楽しみ袋2023】に入っていた本。宮城県図書館で司書として37年間働かれた著者が書かれた本で、面白かったのは第1章の「昔、図書館にあったもの」。私は昭和40年代後半、高校時代に図書部だったし、就職後も青焼きコピー等も使っていたので懐かしかった。あと第3章の江戸時代に滝沢馬琴から紫式部や清少納言にも匹敵すると賞された女性文学者で、当時の体制を批判した「独考」(ひとりかんがえ)という本を書いた只野真葛の話は非常に興味深かった。本のお仕事に携わっている人や宮城県の人だともっと楽しめたと思う。2023/01/06

yyrn

28
読メの皆さんは、江戸後期に男女は同等であるべきだ、能力に寄らず氏素性で地位や富が保証されている徳川体制はおかしいと批判し、周りから警戒された女性、只野真葛(1763-1825)をご存じだったろうか?▼毎度お世話になっている宮城県図書館で長年司書を勤めた方が書いた本ということで手に取ったが、司書の仕事は図書館利用者の資料探しのお手伝い程度の認識しかなかった己を恥じるほどの凄い本だった。司書の仕事もとことん突き進めば、こんな素晴らしい学術的成果をまとめ上げられることができるのかと正直驚いたし、地方の図書館に⇒2022/05/14

軍縮地球市民shinshin

18
著者は宮城県図書館にながらく勤めた司書。退職後は東北のいくつかの大学で司書課程の非常勤講師をしていたが、それもすべて辞めているらしい。てっきり司書人生の回顧録かと思ったら、勤務の傍ら研究していたことをまとめた内容だった。仙台なので林子平『海国兵談』に図書館(文庫)の重要性についてちょっと書かれているところがあるとか、江戸期の女性作家只野真葛書いた評論『独考』(ひとりかんがえ)が、あまりにも先進的な内容だったので馬琴に出版を辞めさせられた話とか面白かった。ただし真葛の『独考』は姑や従妹に対する個人的な怨恨で2022/01/04

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