内容説明
この日本のどうしようもない閉塞感の根本はどこにある!?いまこそすべての日本人に読んでほしい一冊。初の単行本化。
目次
第1章 「からくり」を見抜く目(間接税的収奪;「サルまね時代」のテロ ほか)
第2章 「誤り」の取り扱い方(人間は誤りをおかす;「御利益思想」を排す ほか)
第3章 拙速主義という病(「善処」しかねる問題;「ダビ人」の発想 ほか)
第4章 脱・未来オンチ(歴史に仮説を;食糧危機の克服法 ほか)
著者等紹介
山本七平[ヤマモトシチヘイ]
1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉とシてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた。その日本文化と社会を分析する独自の論考は「山本学」と称される。評論家。山本書店店主。1991年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
17
NHKは受信料なので払う払わないを選択できますが、民放は「タダ」、ではなく、実際には広宣費が上乗せされた商品を買わされている、「タダ」より高いものはないということです。そういえば、2000円飲み放題を見て「何杯飲んだら元が取れるんだ?」って、レベルの低い大学教授がいましたが…。論文などの間違いに気づいて指摘すると、外国人は「ありがとう」なのに、日本人はキレる、その人を仲間外れにする、なんてことも…。人は間違える動物なので、間違いを指摘できるということは、間違いが起こらない社会を作っているとも言えます。2018/10/12
y-kun
1
「うーーん‥」という感想。 日本の国体、すなわち思想に通じる内容だか、斎藤孝さんのような史実に基づく一冊ではなく、対談形式の随筆、つれづれなるままに語られた話をまとめたものゆえに「散らかった昭和40年代のお話」としか理解しようがない。 2020/09/05
Taka
1
見たことない出版社だなと思いながら私には何が欠けているのどれどれ、と手に取った。イザヤベンダサンの人が。日本人とユダヤ人読みたいんだよな。1970年代に出された本だが、今も現状はあまち代わっていないようだ。ただここまで考えられる人ってそんなにいないから後50年経っても人間社会時代はそんなに変わらないんじゃないかしらとかあまり考えていない感想2019/10/24
新山下
1
1970年代半ばの週刊誌に連載された論説。戦前から戦後、昭和から平成、20世紀から21世紀、時代は変わっても日本人の欠点は変わらないと思える話。マスコミと知識人は内村鑑三の「批評する者は常に批評される者より劣る者だ」という言を自戒すべきではないか。この感想を書いた私も著者より劣ると自戒する。2014/12/18
ひでっち
0
社会が高度化すればするほど、消費者の目が厳しくなればなるほど、企業の金集めは巧妙になっていく。これからは見た目は無料のものが増えていくだろうと書かれている。そういえば無料の住宅情報誌とかアルバイト雑誌とかあるけど、あのコストは家賃に上乗せされたり、賃金を下げたりして補ってるんだろうなと思う。しかもこれ、40年前に書かれた記事っていうんだから凄いの一言。2013/04/25