内容説明
旧街道を再発見しながら、あやしい(?)東京と江戸の跡をめぐる小さな旅。膨張しつづけた大都市の痕跡を追い求め、意外な近所に眠る庶民の隠れた歴史を感じる。
目次
第1章 年輪の核を探る(江戸の基礎ができるまで;最初の年輪・外堀と見附 ほか)
第2章 東海道の年輪を探る(高輪大木戸と東海道裏道;旧東海道の生・性・聖 ほか)
第3章 甲州街道の年輪を探る(桜田門、半蔵門から四谷大木戸へ;内藤新宿・飯盛女・追分 ほか)
第4章 中山道の年輪を探る(筋違御門から旧中山道へ;板橋宿・木曾路への入口 ほか)
第5章 日光・奥州街道の年輪を探る(江戸の聖域と賎域;北部に集中する悪文化 ほか)
著者等紹介
川副秀樹[カワゾエヒデキ]
1949年生。中央大学経済学部卒。G・デザイン事務所経営を経て現在、著作・編集業・民俗学研究者。’03~「東京都高尾パークボランティア会」会員。’06~神職の体験及び研究を開始。’11~「古文書の会」(武蔵野市)会員。ベランダのプランターで古代米を栽培し、メダカを飼育。飯縄信仰をはじめとする庶民信仰の研究をライフワークとする。また、’50~’60年代の黒人音楽(Soul Music、R&B)に造詣が深く自らもグループを組み、年数回の演奏活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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d100、東京街歩きや地形系の一貫じゃないのかな? 正直「言視」という聞きなれない物々しい単語に一瞬怯んだが、内容はだいぶ軽かったように思う。というより江戸探索のわりにノスタルジー色薄め、神社仏閣が縁の場所を締め切っているとか、賽銭箱が塞がれて賽銭泥棒への注意喚起がされているとか、石を削って薬にするのを止めたのは現代では賢明、という程度の軽い揶揄くらいかなぁ。まあさすがに寂しいね、それは。東海道甲州街道よりは他の街道のほうが面白かった、板橋宿のミーハーっぷりにさすがに笑う、なんでお岩さんと高尾太夫だよww2013/07/14