内容説明
付加価値ある旅行とは何か?どのようにすれば「観光」と「観光地」は再生できるのか?著者が実際に日本各地を旅行し、歩き、感じた体験の積み重ねを整理、分析したものに豊富な資料と統計を加え、「観光」の本質に迫る。
目次
第1章 観光地と観光旅行
第2章 観光地の変遷と盛衰
第3章 観光による地域の活性化、振興と再生
第4章 キャンペーンとプロモーション・広報活動
第5章 観光による経済効果
第6章 観光政策の展開
第7章 観光地と観光産業の課題と展望
著者等紹介
澤渡貞男[サワドサダオ]
駒澤大学文学部講師。関西大学政策創造学部講師。昭和21年東京生まれ。昭和45年旅行開発株式会社(現在のジャルパック)入社。マーケティング、商品企画、営業開発、計数管理、広報などを担当。大阪支店・空港をへてサンフランシスコ支店次長、お客様相談室長を歴任。この間、日本旅行業協会法務・弁済部副部長、旅行業公正取引協議会専門委員を兼務。2005年の旅行業法・標準旅行業約款の改正には業界側委員として携わり、日本旅行業協会広告部会長として『旅行広告・取引条件説明書面ガイドライン』を編集した。日本国際観光学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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koji
4
所謂「観光」本は数々あれど、これほど観光を多面的に分析した本は見当たりません。伊勢、長浜、ハウステンボス、TDL、由布院、加賀屋、稲取、黒川温泉等具体例も豊富で興味をそそられますが、それ以上に観光政策の「憲法」とも言える「観光立国推進基本法」の前文に謳われている理念に「日本らしさを追求する志と誇り」を感じました。また観光を観光地と観光施設そして人的要素のバランスと捉える著者の感覚にも共感しました。結局日本の観光は、する側は「ときめき」ですが、受ける側は「もてなし」で、両者のバランスが支えているのでしょう。2013/07/02
茶釜
2
「観光とは、訪れる人に"ときめき"の感情を起こさせるものでなくてはならない。」「今の自分との関係およびそこを旅行することの意味が重要。つまりは観光地には鮮度が必要なのである。」う〜ん、言える。寄せ集め、総花的な観光キャンペーンは反省すべし。2014/03/04