内容説明
吉本隆明が不死鳥のように読み継がれるのはなぜか?たんなる追悼や自分のことを語るための解説ではない、ステレオタイプの礼賛でもなく、もちろんクサすための批評でもない。読めば新しい世界が開けてくる吉本論、大幅に増補して、待望の復刊。
目次
第1部 「座標」という発想のゆくえ(「マチウ書試論」のモチーフと発想;『言語にとって美とはなにか』のモチーフ;『心的現象論序説』について;「身体・生命・エロス」と神戸事件;「おくれ」の問題について;これから吉本隆明を「読む」ことをめぐって)
第2部 「地図」を求めて(地図がわかるとはどういうことか;『共同幻想論』と『古事記』;「転向論」から『共同幻想論』へ;『ハイ・イメージ論』と世界視線;「支え手」としての共同体)
著者等紹介
村瀬学[ムラセマナブ]
1949年京都生まれ。同志社大学文学部卒業。現在、同志社女子大学生活科学部教授
佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。75年國學院大學文学部卒業。批評誌『飢餓陣営』主宰。現在、更生保護法人「同歩会」評議員、自立支援センター「ふるさとの会」相談室顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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