内容説明
会員誌『選択』に十年以上にわたって書き継がれてきた本をめぐるエッセイを二冊本にまとめる。時代小説、ミステリー、伝記はもちろん詩集、マスコミ批判の本まで網羅し、その解くところ、出処進退、生老病死、性・愛、色と恋、人生の節目に生起するもの、つまり人生そのものに及ぶ。永らく刊行が待たれた書が、いま、ようやく陽の目を見る。
目次
2000年(「脱出」する女たち;男の中の男の話 ほか)
2001年(詩人記者の花;調査報道は稀なり ほか)
2002年(愛誦歌あれこれ;「9.11」以後 ほか)
2003年(肩書と新聞記者;ゆっくりと読もう ほか)
2004年(わかる、わからない;冬のソナタと君の名は ほか)
2005年(万世一系とは;本田靖春の死 ほか)
著者等紹介
河谷史夫[カワタニフミオ]
1945年生まれ。早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。70年、朝日新聞に入り、社会部、社会部デスクを経て企画報道室編集委員、編集局特別編集委員、論説委員を歴任、2010年、退社。社会部時代は警察、教育、公費天国批判キャンペーン、農政などを担当。「幻の童謡詩人・金子みすゞの発見」を報じる。また、昭和天皇死去の前後、東京に広がった自粛の風景を連日「自粛の街を歩く」という詳細なルポにした取材班のデスク兼キャップ。92年から2年4カ月、コラム「きょう」を担当。94年4月から7年、書評委員を務め、2003年1月から5年、コラム「素粒子」を書いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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