世界を騙しつづける科学者たち〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903063522
  • NDC分類 402.8
  • Cコード C0020

内容説明

米国の中枢からニセ情報をバラまく「御用学者」の実態。一部のエリート科学者が特定の企業・政治的団体と癒着し、いかにして反科学的活動をしてきたか。恐るべき事実を描く全米ベストセラー。

目次

序章
第1章 疑念の売り込み
第2章 戦略防衛、「事実」の構築、ジョージ・C・マーシャル研究所の設立(「チームB」の誕生;スター・ウォーズ計画―戦略防衛構想(SDI)
戦略防衛から核の冬へ
ジョージ・C・マーシャル研究所
科学に対する全面攻撃)
第3章 疑念の種をまく―酸性雨(政治的行動、米国とカナダの不一致;レーガンのホワイトハウスにおける懐疑論;第三の意見を求めて;ニーレンバーグの酸性雨ピアレビュー・パネル;操作されたピアレビュー;操作に関わっていたニーレンバーグ)
第4章 対抗のための物語―オゾンホールをめぐる戦い(オゾン戦争;オゾン層の穴;柔軟性のある規制;北極にもオゾンホール?;対抗するための物語;いったいどうなっていつのか?)

著者等紹介

オレスケス,ナオミ[オレスケス,ナオミ][Oreskes,Naomi]
カリフォルニア大学サンディエゴ校教授。専門は科学史。『サイエンス』誌に掲載された“Beyond the Ivory Tower”(象牙の塔を超えて)は、地球温暖化否定論に対する戦いの里程標となった

コンウェイ,エリック・M.[コンウェイ,エリックM.][Conway,Erik M.]
NASAジェット推進研究所(JPL)の研究員

福岡洋一[フクオカヨウイチ]
1955年生まれ。大阪大学文学部卒(英語学)。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

20
自分の理解力の問題がもちろん大きいのだが、以前律儀に上巻から読み始めたら当惑した記憶がある。読者の理解を助けるための冒頭の人物紹介に著者による白黒の区別が見えてしまいやや下世話な印象を感じる点、邦題と原題の違和感、結構な分量の科学史論を便宜上2分割した体裁で上巻だけでは問題が収斂しない点から不安になるがトンデモ本ではない。下巻の結論以下を読んでから再読するとスッキリする。主に環境・健康問題に対し既存の経済活動が公共のリスクとなる事を提唱する知見を「自由が侵害される」と嫌悪する科学者の反撃テクの事例検証。2021/09/10

るんるん

13
エセ科学者を糾弾してました。政治的な信条によって論理的思考が麻痺する科学者もいるもんだ。「御用学者」さんのおっしゃることには疑問を抱かないといけないのかもしれない。2013/03/30

CCC

10
利権にまみれた科学者たちが世界を騙している、と主張している側の問題を取り上げているわけだけど、このタイトルは紛らわしい感じがする。意味を取り違えそう。自分が興味があったのはオゾンホールの話。オゾン層保護のための規制が企業ロビイストの反対とかで潰れる展開もありえたのかな、という疑問があったのだが、読んでみてやっぱりありえたのだろうと思った。やはりそうしたロビー活動はあったらしい。結果オゾン層が破壊されすぎ、オーストラリアは昼間は人が活動できない地域になっている。そんな世界線もきっとあったに違いない。2021/03/30

むとうさん

6
温暖化、酸性雨などの分野で、主に政治的思想から科学的事実を恣意的に曲げて主張し続けた(る?)科学者たちの姿を糾弾する本。反共産主義的な思想が、環境問題の存在を認める→市場に対する介入が必要になる→社会主義への一歩だ!と暴走しているのか。ここで批判されている科学者たちは既に、(論争当時)第一線から引いている人たち。そういう意味でも科学の啓蒙・普及活動って難しい。本気で研究している人より時間がとれ、声が大きくなるんだ。「御用学者」は一時期原発関連で流行ったけれど、原発問題でどっちが「御用」チックかというと…2012/10/29

inukumagorou

6
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」の流れをくむ本であった。 沈黙の春は途中まで読んで、あまりに繰り返し同じことを主張するばかりなので投げ出した経緯があるが、こちらの本もタイトルに惹かれて読み始めてみたが、主張している内容は理解できるし共感もするしどちらかと言うと著者の立場側の考え方だが、科学的な本とは言いがたく落胆した。 もちろんこの本は「科学書」ではないけれどもね。2012/02/03

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