内容説明
ミッキーマウス、ポパイ、トムとジェリー…アニメ史上のスターたちは、誰によって、どのように創られたのか?膨大な調査とインタビューによって創造の現場を再現・活写する、アメリカ・アニメ通史の定本、初邦訳。
目次
1 サイレント時代
2 ウォルト・ディズニー
3 アブ・アイワークス
4 マックス・フライシャー
5 パラマウント/フェーマス・スタジオ
6 ポール・テリーとテリートゥーン
著者等紹介
マルティン,レナード[マルティン,レナード][Maltin,Leonard]
1951年ニューヨーク生まれ。映画史研究、映画評論家
権藤俊司[ゴンドウシュンジ]
東京大学文学部卒。東京工芸大学アニメーション学科准教授。戦前ヨーロッパの実験アニメーションを中心とした欧米アニメーション史を研究
出口丈人[デグチタケヒト]
早稲田大学文学研究科後期課程(演劇専攻映画学)修了。映画評論家。東京芸術大学映画研究科教授。日本アニメーション学会会員
清水知子[シミズトモコ]
筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師
須川亜紀子[スガワアキコ]
シカゴ大学大学院人文学系映画メディア研究科修士課程修了。英国ウォーリック大学大学院映画テレビ学部博士課程在籍中。関西外国語大学外国語学部専任講師。専攻はメディアとジェンダー・コミュニケーション学、文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サイバーパンツ
9
アメリカ・アニメーションの歴史をヴィジュアル/ナラティブの両面から考察した大著。上巻では、作画技術に関する話を細かめに解説したサイレント時代から始まり、みなさんご存知のディズニー、ベティのフライシャー、キャスパーのフェーマス・スタジオ、商業主義に徹したテリートゥーンなど、カートゥーンの歩みを時代背景や技術革新について解説しながら紹介。日本のマンガ・アニメへの影響だと、ディズニーはもちろんフライシャーも相当大きいように思うので、この辺りに関しては特に丁寧に読んでおきたいところ。2018/10/04
印度 洋一郎
2
ディズニーの研究者としても知られるアメリカの著名な映画評論家による、アメリカのアニメーション史をものした大著。アメリカのアニメーションは劇場用短編アニメから始まったので、この本の範囲は短編長編含む「劇場アニメ」に限定されている。この上巻は無声映画時代のアメリカ・アニメーションの勃興から、各制作者ごとの通史に展開していく構成。ウィンザー・マッケイに代表される新聞漫画家が初期のアニメ業界をクリエイターとして牽引し、そこに商機を見いだした新聞社や映画会社といった資本が参入していく。そして、ディズニーが登場する。2024/03/18
わとそん
0
すごくおもしろい2010/05/06
ナポレオン井上
0
サイレント時代の話が面白い。2021/05/23
暇潰し
0
アメリカカートゥーンの歴史を深く考察している。上巻ではサイレント時代から始まり、ディズニーやポパイ、ベティなどのメジャー所からあまり聞いたことのない作品まで、製作者のことも併せて紹介されている。ディズニーの素晴らしい成功とそのアニメーションのつくりを中心に、独自の技術を産み出した製作所や突出したアイデアを持つ監督など様々な視点からカートゥーンの歴史を語っているため、興味のあるカートゥーンのタイトルがあるなら楽しく読める。また、上巻最初のカラーページで当時のポスターを見るのも良い。2018/08/06