内容説明
今日のアジア経済が直面する新しい課題に迫る。グローバライゼーションの流れの中にあるアジアの経済発展の姿を、実証的、理論的側面から捉えようとした新進の研究者達の知的冒険。
目次
第1部 グローバライゼーションとアジア(グローバライゼーションの下における企業・市場・政府間の動態的関係;東アジア諸国におけるM&Aの進展:欧米諸国との比較分析)
第2部 金融(企業の資本構成から見たベトナムの金融システムの特徴と変化;日本の金融行政の変化の政治経済学:護送船団方式の崩壊と公的介入のあり方の変化;アジア通貨危機後のインドネシア銀行部門の変容とその影響)
第3部 環境(日本への輸入農産品に体化する仮想的な土地と水資源の量に関する考察:市場原理による資源分配と水環境保全への影響;自動車利用で評価する税制の影響:国際比較と統計分析;アジアの穀物消費の環境的意味:エコロジカルフットプリントによる評価)
第4部 食糧と労働(中国内陸都市における貧困者の食料安全保障:寧夏回族自治区銀川市の事例;GCC諸国への出稼ぎ労働移動が中東・南アジア諸国に及ぼす影響;相互関連取引(Interlinked Transaction)と国際労働移動)
著者等紹介
秋葉まり子[アキバマリコ]
弘前大学教授、博士(国際政治経済学)(筑波大学)。専門分野:移行経済、制度・組織分析アプローチによる研究を専門とし、移行国を対象とした企業制度や金融システム分野の実証分析を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。