内容説明
朝鮮人の父とアイヌの母をもつ元北海道ウタリ協会理事の小川隆吉がはじめて語った、幼少期の差別と貧困、戦後の民族運動、明治以来の“帝国主義”と闘い続ける現在のはなし。
目次
私の出生について
兄・姉との生活
シマンの入植地にて
桂沢ダム建設現場への出稼ぎ
結婚・札幌へ
ウタリ協会石狩支部創立のころ
「全国アイヌ語る会」のこと
アイヌ民芸品企業組合のこと
韓国に行ったこと
樺太移住殉難者慰霊墓前祭の立ち上げに関わって〔ほか〕
著者等紹介
小川隆吉[オガワリュウキチ]
1935年(昭和10年)北海道浦河町杵臼生まれ。1971年、北海道ウタリ協会石狩支部(のち札幌支部)設立、初代支部長となる。1976年、北海道ウタリ協会本部理事(札幌支部選出)となる。1987年、国際連合先住民作業部会(スイス・ジュネーブ)に野村理事長・佐藤事務局次長と共に参加。1997年、「北海道旧土人保護法にもとづく共有財産を考える会」を結成、代表となる。1999年、「北海道旧土人共有財産等返還手続無効確認請求事件」を札幌地裁に提訴、原告団長となる(2005年、最高裁、「アイヌ民族共有財産裁判」上告棄却)
瀧澤正[タキザワタダシ]
1943年(昭和18年)北海道岩内町生まれ。山形大学文理学部卒業後、北海道で高校教員となる。2004年、高校教員定年退職。後、北海道大学文学研究科歴史地域文化学専攻入学。2009年、同後期博士課程(日本史学)単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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