内容説明
19世紀におけるナポリ・ヘーゲル派の異才スパヴェンタ(1817‐1883)による弁証法を“改革”する試みと、それに対する20世紀のクローチェ、ジェンティーレの応答を収める。イタリアでのヘーゲル受容の百年におけるもっとも重要な一幕を再現するアンソロジー。
目次
ヘーゲル論理学の最初のカテゴリー(ベルトランド・スパヴェンタ)
区別されたものの連関と対立するものの弁証法(ベネデット・クローチェ)
変成の概念とヘーゲル主義(ベネデット・クローチェ)
ヘーゲル弁証法の改革とB・スパヴェンタ(ジョヴァンニ・ジェンティーレ)
ヘーゲルと弁証法の起源(ベネデット・クローチェ)
付録 ヘーゲル論理学の「失われた弁証法」をめぐって(上村忠男)
著者等紹介
上村忠男[ウエムラタダオ]
思想史家。1941年兵庫県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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