内容説明
会社は、たたんでも事業を存続させる方法があります!「たたむ」というと、即「倒産」をイメージするかもしれませんが、必ずしもそうではありません。借金、設備、社員などを整理することで、箱としての会社は消滅するとしても、社長が育ててきた中身としての「事業」を生かし続けられる可能性はあるのです。事業の再生ができれば、これまで築いてきた取引先との関係や、さまざまなノウハウ、あるいは社員の雇用を守り、再び社会で価値ある存在として存続していくことができます。本書は、その会社の「たたみ方」の方法と、適切なタイミングについて、事例を交えながら平易な言葉でわかりやすく解説。「会社をたたまないといけないかな…」と考えたら、まずはとにかく読んでおきたい、とっておきの1冊です!
目次
序章 実例にみる会社のたたみ方―会津最初の造り酒屋の再生
1章 会社を「たたむ」判断はなぜ大切なのか
2章 会社の「たたみ方」にはいろいろな方法がある
3章 会社を「解散」するときの法律知識と手続き
4章 会社の「清算」のしくみと手続きのしかた
5章 「破産」を選択することのメリット・デメリット
6章 「民事再生」のしくみと手続きのしかた
7章 「M&A」による合併・譲渡等の上手なすすめ方
著者等紹介
佐川明生[サガワアキオ]
福島県出身。一橋大学法学部卒業。平成11年司法試験合格、司法修習を経て、平成12年10月弁護士登録。同時に(現)弁護士法人クレア法律事務所に入所し、平成14年から平成25年まで同事務所のパートナーを務める。平成26年3月、独立して「A.佐川法律事務所」を渋谷区に開設、その代表弁護士を務めている。会社法、労働法、倒産法を中心とした企業法務に特化、企業法務、特にIPOをめざすベンチャー企業の支援、法務デューデリジェンス、第三者委員会等の調査などを専門とし、また日本企業のベトナム進出やベトナム企業とのM&Aなどにも取り組んでいる。東証一部やマザーズの上場企業などの多くの企業の社外役員を務め、またさまざまな業種や規模の企業の法律顧問も務めており、その実務での経験を活かし、金融機関退職者などを対象とした、ベンチャー企業CFO養成セミナーの「事業再生」部門を2年間担当するなど、「創生」と「再生」を自身の職務としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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