内容説明
名前もつけてもらえず、飼い主から見放された犬。やがて新たな飼い主とめぐりあい…。
著者等紹介
ファッセル,サンディ[ファッセル,サンディ] [Fussell,Sandy]
オーストラリアに生まれる。児童文学作家。2002年より本格的に執筆活動を始める
スワナキット,タル[スワナキット,タル] [Suwannakit,Tull]
オーストラリアに生まれる。絵本作家。アニメのデザイナーや彫刻家としても活動
青山南[アオヤマミナミ]
福島県に生まれる。早稲田大学卒業。翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
148
「きゃんきゃんほえるな!」「あなをほるな!」散々邪険にされて名前もつけてもらえず、ついには自分に「サビシー」という名前をつけて自分の殻にこもってしまった犬。その表情に胸が押し潰されそうでこの先どうなるの?と心配したけど、新しい家族ができて本当に良かった。新たにつけられた名前がうちの犬と同じ名前で思わず涙が。感動の一冊でした。2020/10/23
はる
49
飼い主に愛されず、名前さえ無い子犬。あんまり寂しいので、自分で「サビシー」と名前を付けていた。でもある日、ついに置き去りにされてしまいます……。サビシーの表情が本当に悲しそうで…人間の身勝手さに憤りを感じます。そんなサビシーですが、ある素敵なことが…。風刺画のような絵はちょっと好みじゃないけれど、物語は温かで素敵です。2022/12/18
papapapapal
42
くら〜い声色で読み進めるうちに、自分の声がどんどん明るく楽しくなって、最後はボルテージMAX! いろいろ思うところはあるけれど…とにかくサビシーの表情がかわいくて、描き方がコミカル。しっぽが全てを物語るサビシー…めちゃくちゃかわいいよ♪2020/11/07
ヒラP@ehon.gohon
40
何ともわかりやすくて、現実的で、考えさせられてしまうお話です。 嫌いなものは嫌い、好きなものは好き、誰もが持っている心理ではないでしょうか。 そのために左右されるのが自由がきかない犬ではあります。 ところでこれが犬ではなくて子どもだったら? 子どもがサビシーだったら、ラッキーになれることは出来ないですよね。 だから、犬を理解できない人は犬を飼ってはいけないのです。2021/07/07
anne@灯れ松明の火
36
新着棚で。表紙といい、初めの見返しといい、本当に寂しそうなサビシー。最低限の世話はしてくれても、全く愛情のない飼い主は「いぬ」としか呼んでくれない。仕方なく、自分で付けた名前がサビシー。サビシーはずっとこのままなんだろうか? あなたなら、どんな名前を付けてあげる? 絵はちょっと苦手だが、温かいおはなしは良かった。2019/12/18