目次
1 さあ、探検に出かけよう(「はしをわたるべからず」―あいまいな文1;「ここからはきものをぬぎなさい」―あいまいな文2;「茶色い目の大きな犬を飼っている宇宙人」―あいまいな文3;おおきなかぶ―一番長い文1 ほか)
2 もっと、探検しよう(日本語をひっくり返すと英語になる?―ミラーイメージ;大阪弁は「て」抜きことば―省略1;「て」抜きと「に」抜きとthat抜き―省略2;あ、い、う、え、お、さあ、どれ入れよかな―母音を入れる1 ほか)
著者等紹介
大津由紀雄[オオツユキオ]
1948年東京都生まれ。現在、慶応義塾大学言語文化研究所教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
10
この本に書いてあるのは知らないことが中心ではなく、むしろ皆がなんとなく知っているが自覚していないことだ。曖昧な文章はいくつもの解釈ができるということ。文章はやろうと思えばどこまでも長く出来ること。ら抜き言葉にも結構法則性があるということ。当たり前に見えるだろうが、どれもはっきり教えてもらったわけでもないのに人間は自然にできてしまう。そうした素朴な例から巧みに言語の不思議さに誘って、やがて、人間はどういうわけか頭の中にあらかじめ文法というものがインストールされている、という生成文法論の入り口に立たせてくれる2018/04/03
Nobu A
6
「国語と英語の連携」理論で有名な大津先生。他著で言及(紹介、いや宣伝)があり、やっと手に取った本。外国語(本著では英語)の学習目的にすべき母語を客観的に見つめ、日本語を豊かにする知見が詰まっている。小中高校生対象。随所に漫画が挿入され、ひらがなが多く、若干読みづらいが、とても興味深い内容。自身の知識を深めると言うより学習者のテキストに使用したい。実際、複数の大学で言語学入門の教科書として採用されたとか。2言語間連携はカリキュラム制約上、実践が非常に難しいが、本著にはその努力も感じ取れる。勉強になった。2021/10/25
そねみ
2
言語学の入門書の入門書。 かなり基本的で面白いところがわかりやすーく書いてあるので、言語学に興味がある人やこれから勉強し始める人におすすめです。生成文法のベースになってる考え方や日本語と英語の違いについても簡単に触れています。 個人的におもしろかったのは、先日投稿した動詞の種類と補文標識の省略に関する容認性の違いの問題。 むかしラボやってたときにもらった本。 ちなみに初版本でした(笑)2013/04/07
ペケコ
2
★★★☆☆ ::: 日本語の文法をわかりやすく、漫画ちっくな挿絵を入れて解説している子供向けの本です。初版本の挿絵には間違いがあります。2006/06/10