出版社内容情報
“シナ文明”という特異な文明の実像とは。――「中国五千年」の虚構を暴く。
秦の始皇帝の統一以前から明末までのシナの歴史を、新しい切り口で提示し、「都市」と「漢字」と「皇帝」を三大要素とするシナ文明の特異性を明らかにする。司馬遷に始まるシナの歴史家たちの系譜を記し、また漢字がシナ文明に果たした役割を論ずる。岡田英弘の“漢字論”がこれだけまとまって読めるのは、本書が初めてである。
内容説明
なぜ、「中国」ではなく「シナ」か?日本文明とシナ文明のちがいは、“漢字”の役割が異なる点にある!
目次
第1部 シナ文明とは何か(通史 漢族とシナ社会;シナ文明を解析する ほか)
第2部 歴史はこうしてつくられた―シナの歴史家たち(はじめに―シナの歴史観はどう形づくられたか;司馬遷の『史記』―歴史の創造 ほか)
第3部 シナ史の諸相(シナは始皇帝から始まった;『三国志』の地政学的考察 ほか)
第4部 漢字とは何か(漢字の正体―マクルーハンの提起を受けて;書き言葉と話し言葉の関係 ほか)
著者等紹介
岡田英弘[オカダヒデヒロ]
1931年東京生。歴史学者。シナ史、モンゴル史、満洲史、日本古代史と幅広く研究し、全く独自に「世界史」を打ち立てる。東京外国語大学名誉教授。東京大学文学部東洋史学科卒業。1957年『満文老档』の共同研究により、史上最年少の26歳で日本学士院賞を受賞。アメリカ、西ドイツに留学後、ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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