内容説明
実務家の活動にとって指針となる実務理論を提示する『典型判例を基礎とした事故法の大系書』。労働事故の裁判例の中から実務処理の拠り所となる「典型判例」を精選し、判例分析をもとに導き出した損害賠償や補償、紛争処理のための「実務理論」を解きほぐす!!
目次
第1章 労災保険(業務上の疾病―治療機会の喪失(最高裁(三小)平成8年1月23日判決(平成6年(行ツ)第24号))
業務上の疾病―消化器系疾患の労災認定(最高裁(三小)平成16年9月7日判決(平成12年(行ヒ)第320号))
歓送迎会参加後の送迎中の交通事故と労働災害(最高裁(二小)平成28年7月8日判決(平成26年(行ヒ)第494号)) ほか)
第2章 民事上の損害賠償責任(安全配慮義務(最高裁(三小)昭和59年4月10日判決(昭和58年(オ)第152号))
過労死(大阪地裁平成28年11月25日判決(平成25年(ワ)第6014号))
過労自殺(最高裁(二小)平成12年3月24日判決(平成10年(オ)第217号)) ほか)
第3章 損害額の調整(過失相殺(最高裁(二小)平成26年3月24日判決(平成23年(受)第1259号))
疾患による減額(最高裁(一小)平成20年3月27日判決(平成18年(受)第1870号))
損害賠償と労災保険給付との間の損益相殺的調整(最高裁(大)平成27年3月4日判決(平成24年(受)第1478号)))