内容説明
寺山の多岐にわたる活動を、文学、演劇、映画、美術、音楽、スポーツといった様々なジャンルの作品、資料によって紹介。さらには、没後二五年を迎える寺山の現在を、テラヤマ美学の最大の理解者、美輪明宏氏による『毛皮のマリー』の舞台装置、衣装で現出させ、様々な関係資料もあわせて公開。
目次
第1章 空には本―寺山修司の文学
第2章 あゝ、荒野―昭和零年、新宿、あしたのジョー、そしてニューヨーク
第3章 犬神家の人々―寺山修司幻想写真館
第4章 世界の涯てへ連れてって―演劇実験室・天井桟敷
第5章 さらば映画よ―青少年のための映画入門
第6章 毛皮のマリー―寺山修司と美輪明宏
第7章 仮面画報―寺山修司とアーティストたち
第8章 われに五月を―百年たったら、その意味わかる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
6
「見世物小屋の復権」として旗揚げされた天井桟敷が象徴するように、寺山の著作、写真、舞台、映画、その他諸々のデザインは、ハレンチで奇抜で、とにかく目立つことを優先して設計されているように見える。しかし、現在になって、これらの寺山作品を装飾するデザインを眺めてみると、なんて独創的でセンスがよく、見とれてしまうほどに魅力的なのか。「百年たったら、帰っておいで。百年たったら、その意味わかる」、そう言い残して逝った寺山のその言葉の意味が、胸の震えと共に実感できる。ああ、『寺山修司劇場美術館展』、行きたかった……。2009/03/14
ざくろ
2
私がもっと早く産まれてればなぁ。2015/04/30
読書家さん#GyLjjj
1
神保町で購入。2023/12/10
HAL-
1
才能が才能に集まってできた『天井桟敷』。その世界観をビジュアルで楽しむことができた。なぜこんなに面白そうな時代に自分はその時・その場所に居なかったのだろうか。そう悔やませられるほどの寺山ワールドを垣間見た。粟津潔・横尾忠則・宇野亜喜良などの演劇ポスターも才気に溢れるものだった。2021/09/23
保山ひャン
1
第1章 空には本-寺山修司の文学。第2章 あゝ、荒野-昭和零年、新宿、あしたのジョー、そしてニューヨーク。第3章 犬神家の人々-寺山修司幻想写真館。第4章 世界の涯てへ連れてって-演劇実験室・天井桟敷。第5章 さらば映画よ-青少年のための映画入門。第6章 毛皮のマリー-寺山修司と美輪明宏。第7章 仮面画報-寺山修司とアーティストたち。第8章 われに五月を-百年たったら、その意味わかる。青森県立美術館と郡山市立美術館で2008年に開催された「寺山修司 劇場美術館:1935〜2008年」展の超図録。2021/01/08