内容説明
アレクサンダー大王麾下のピュロンと、古代インド思想の出会いがもたらしたギリシャのピュロニズム。その系譜は500年後のセクストゥス・エンピリクス、1900年後のモンテーニュに引き継がれ、そのエポケーしてさらに探究を促す哲学は習慣と切り結んでデカルトやパスカルに影響を及ぼす。著者の広範かつ柔軟な発想と文献渉猟は、本居宣長やベルクソン、ニーチェなどを包み、知への飽くなき興味を満喫させる人文書の白眉。
目次
第1編 祇園精舎考
第2編 ピュロニズムの系譜
第3編 本居宣長解読―医師としての宣長を中心として
第4編 神、神の不在と神の死
第5編 タルド『模倣の法則』をめぐって
第6編 モーゼと一神教を中心にして
著者等紹介
三宅中子[ミヤケナカコ]
1935年京都市生まれ。1958年学習院大学文学部哲学科卒業。1960年同大学院修士課程修了(哲学専攻)。学習院大学、明治学院大学、国学院大学、相模女子大学、東洋英和女学院大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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