内容説明
たとえば年金記録消失問題で露呈した不都合な事実の隠蔽、解決の先送り、発覚後の対応の悪さ、責任追及の曖昧さ等、これら現代日本の至るところで共通して見られる問題構造の核心は、適切な課題解決メカニズムの不在、一口に言えば、「ガバナンス」の欠如である。―「新しい日本をつくる国民会議」等で発言する政治学者として特筆される著者が、2001年以降の「小泉改革」から最近の「ねじれ国会」まで、ガバナンスを機能させる条件と方法を常に見据えつつ展開する時論集480頁。
目次
日本ガバナンス
改革のジレンマ
これからのわが国政治の舵取りと課題
小泉首相のパラドックス
「対抗ストーリー」を伝えるメディアを
聖域なき構造改革のすすめ
政治の構造改革を進めるために―小泉構造改革はなぜ進まないのか
21世紀臨調が促す「政治にこそ構造改革」を
制度としての首相主導―比較の視点から
提言「強い政権」づくりのための15カ条〔ほか〕
著者等紹介
曽根泰教[ソネヤスノリ]
1948年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。慶應義塾大学大学院博士課程修了、慶應義塾大学法学部助手、助教授、教授を経て90年総合政策学部教授、94年から現職。イェール大学客員研究員、エセックス大学客員教授、ハーバード大学客員研究員等。「新しい日本をつくる国民会議」主査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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