内容説明
ジェンダー、感情、遺伝子情報にいたるまで、あらゆるものが象徴資本として流通する現代。ブルデュー、フーコー、ドゥルーズ、アガンベンらを手がかりに、日常における権力の実態に迫る。
目次
第1章 看護職はなぜ過労するまで働くのか―超高齢社会日本の看護(看護職の置かれた状況;看護職の過労;「時間」と「賃金」から考える看護の仕事)
第2章 社会学で考えるジェンダーと見えない規範(日常性の中の権力―言説の中のジェンダー;象徴資本としてのジェンダー資本;男性ジェンダーの困難)
第3章 社会学で考える医療とその権力(近代医学はいかにして成立したか;医療化について考える意義;科学資本と医療化)
第4章 管理社会の到来と全体主義化する民主主義(力づくではない支配;コロナ禍の日常性と権力)
著者等紹介
佐藤典子[サトウノリコ]
千葉経済大学教授。慶應義塾大学、お茶の水女子大学大学院、日本学術振興会特別研究員、フランス・パリ社会科学高等研究院、東京大学医学系研究科特別研究員等を経て千葉経済大学専任教員。博士。2020~2021年フランス国立東洋言語文化研究所(INALCO)招聘教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。