内容説明
本書は、刑罰面、博奕を例としての犯罪処罰面、責任能力面、刑法の地域的適用範囲面等を中心として米沢藩刑法の姿を解明することを目的とする。また、西欧型近代刑法受容前の日本の状況の一端を明らかにし、なぜ日本に西欧型近代刑法が着定していけたのかという問題の解明にもいくらかでも寄与しようとするものである。
目次
第1章 米沢藩前期・中期刑罰
第2章 米沢藩後期刑罰
第3章 身分と刑罰
第4章 性別と刑罰
第5章 米沢藩の博奕犯処罰
第6章 米沢藩前期・中期における責任能力
第7章 米沢藩後期における責任能力
第8章 他領民・大名預所領民に対する刑罰
第9章 支藩に対する刑罰権
著者等紹介
古城正佳[フルジョウマサヨシ]
1955年東京都に生まれる。1981年早稲田大学法学部卒業。1995年法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻修士課程修了。2002年専修大学大学院法学研究科公法学専攻博士後期課程(日本法制史専修)修了。法学博士
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