内容説明
去る二〇〇一年六月二日(土)午前九時から午後六時にかけて、専修大学国際会議場において「日仏学術シンポジウム」が開催された。本書はその記録である。シンポジウムのテーマは、「集合・会合・民主主義の形についての比較史―日本・ヨーロッパ・アフリカ」であった。企画は東京の日仏会館フランス学長ピエール・スイリ氏から本学の近江吉明文学部教授を経て提案され、それを受けて文学部が対応することになり、さらに学長の支持のもと全学的に取り組むに至った。
目次
第1章 政治的諸形態における集会慣行の比較研究
第2章 反権力における人々の集まり―集会と意志決定
第3章 人民の声を受けとめ、言い表すこと―一七九二年六月二〇日をめぐる人民の声と立法府の中央集権
第4章 近世庶民文芸にあらわれた女性のデモクラシー
第5章 オチョロ(Ochollo)―アフリカのプロト民主主義
第6章 自由民権期の結社のあり方―結社名の頭語と結語に注目して
第7章 日仏学術シンポジウム 討論の記録
著者等紹介
スイリ,ピエール・フランソワ[スイリ,ピエールフランソワ][Souyri,Pierre Francois]
1952年生まれ。フランス国立東洋言語文化研究院教授。日仏会館フランス学長
西川正雄[ニシカワマサオ]
1933年生まれ。専修大学文学部教授
近江吉明[オウミヨシアキ]
1950年生まれ。専修大学文学部教授。専修大学人文科学研究所フランス革命史料研究センター長
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