内容説明
本書が分析対象とした90年代は、我が国では「失われた10年」といわれ、米国を脅かす存在であった80年代の日本経済があらゆる面で失速し、国際競争力を失ったといわれてきた。本書では、自動車産業、コンピュータ産業、電気機械産業、航空宇宙産業、流通産業、金融・証券業、通信業に起こっている技術革新とグローバルな視点を基軸にすえて具体的に実証分析を進める。
目次
第1章 90年代アメリカ経済の構造と循環
第2章 米国金融サービス業の変容―情報技術(IT)発展のインパクト
第3章 1990年代における情報通信の構造変化と日米メガキャリアの再編成
第4章 あすのエネルギーと環境問題を考える―日本の科学技術の課題
第5章 情報産業における新しい潮流
第6章 自動車産業と公害・環境問題
第7章 民間航空機エンジンの国際共同開発と日本メーカーの競争力―国際寡占3社と石川島播磨重工業(IHI)
第8章 激変する日本の流通とグローバル競争の展開
著者等紹介
溝田誠吾[ミゾタセイゴ]
1943年生まれ。現、専修大学経営学部教授。専門は企業形態論、中小企業論
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