内容説明
民話でなじみ深い変身物語。そこから現代の女性文学に光を当てる。
目次
序章 越境する身体、拡散する意味
第1章 規定に反動する身体―津島佑子『寵児』
第2章 性的アイデンティティの拡散―松浦理英子『親指Pの修業時代』
第3章 窃視、検閲と現実の構築―多和田葉子『犬婿入り』
第4章 境目が消える日常―川上弘美『蛇を踏む』
第5章 万華鏡としての記号―笙野頼子『母の発達』
終章 女性の規定を超えて
著者等紹介
アマン,カトリン[Amann,Katrin]
1968年オーストリア生まれ。ウィーン大学日本学・ロマンス語専攻卒業(文学修士)。1994年早稲田大学大学院文学研究科委託研究生。1999年専修大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程卒業
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