内容説明
「尊氏殿、あなたは英雄だ。単に源氏の嫡流というだけではなく、生死の境で大局を捉えておられる。たぶん、『武家の英雄』である尊氏殿を、『悪党の英雄』である正成殿はよく理解しておられた。そういうことなのでしょう」赤松円心は冷静に語った―。鎌倉から室町へと歴史の歯車が動き始めた戦国時代、ともに「英雄」であった足利尊氏と楠木正成。互いの矜持を崇敬しあった二人の武将の生きざまを描く。
目次
序章 後醍醐帝
第1章 楠木正成世に出る
第2章 帝立つ
第3章 足利高氏世に出る
第4章 鎌倉幕府滅亡
第5章 建武の新政
第6章 反旗
第7章 湊川の戦い
第8章 南北朝と観応の擾乱
著者等紹介
島添芳実[シマゾエヨシミ]
昭和30年(1955)、福岡県に生まれる。九州大学法学部卒業後、三菱銀行(現、三菱UFJ銀行)に入社。平成17~19年、親和銀行(長崎県佐世保市)に業務出向。その後、東京都区内でサラリーマン生活を継続中。社会保険労務士、宅地建物取引士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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