内容説明
文字記録や形ある痕跡が残りにくい海域の歴史動態をどう再構成するか?考古学的方法を駆使し1万年を遡る、新しい地域研究。
目次
序章 海域世界とその研究方法
第1章 現代セレベス海域の自然と人
第2章 セレベス海域の生業文化と人類史
第3章 「沿岸漁撈システム」の形成―新石器時代のセレベス海民
第4章 「沿岸漁撈システムの発展」―金属器~植民地時代のセレベス海民
第5章 現代サマの漁撈―近代以降における漁撈戦略の様相
第6章 漁撈のインボリューション?―近現代のセレベス海民
第7章 漁撈からみた東南アジア海域世界の海域像
著者等紹介
小野林太郎[オノリンタロウ]
1975年島根県生まれ。2003年、上智大学外国語学研究科地域研究専攻博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(国立民族学博物館)、総合地球環境学研究所研究プロジェクト推進支援員、日本学術振興会海外特別研究員(オーストラリア国立大学)などを経て、2010年より東海大学海洋学部海洋文明学科専任講師。博士(地域研究)。専門は東南アジア、オセアニア地域研究、および海域世界の人類学、考古学、民族考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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