出版社内容情報
ヒトとモノの目くるめく相互関係を描くシリーズ第2巻。「信仰」「蒐集」をめぐる豊富な事例研究をもとに,モノに何重にも固着した植民地的眼差しを問い返しながら,領域と地域を越境するモノの呪力に迫る。
内容説明
モノが世界を撹乱し、あらたな地平にわたしたちを導く。人とモノと身体のめくるめく交感を描くシリーズ第2巻。
目次
第1部 フェティッシュとであう(呪物の幻惑と眩惑;リンガとファルス―フェティシズムの植民地主義からの解放のために;装飾のフェティシズム―東アフリカの衣服カンガの誕生をめぐって ほか)
第2部 フェティッシュをしんじる(変奏される伝説、転置するフェティッシュ―奇跡をめぐる欲望が生み出す人・モノ・場所;モノ化する「運命」―西アフリカ・ベナン南西部の宗教実践;聖なる複製・商品の信仰空間―イスラームの聖遺物とフェティシズム ほか)
第3部 フェティッシュをあつめる(歴史の翻案―合衆国における博物館コレクションの政治性と象徴性;博物館とフェティシズム―秘匿と開示をめぐる地域博物館の抵抗と交渉;性を蒐集・展示する ほか)
著者等紹介
田中雅一[タナカマサカズ]
1955年生まれ。京都大学人文科学研究所教授、人類学(南アジア)、ジェンダー・セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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