内容説明
光通信・レーザー計測・イメージング…等々、光技術の開発者に必携。エミール・ウォルフが書き下ろす最新のテキスト。
目次
第1章 基本的コヒーレンス現象
第2章 数学的準備
第3章 空間‐時間領域における2次のコヒーレンス現象
第4章 空間‐周波数領域における2次のコヒーレンス現象
第5章 異なるコヒーレンス状態の光源からの放射
第6章 散乱におけるコヒーレンスの効果
第7章 高次のコヒーレンスの効果
第8章 確率論的電磁ビームの偏光の基本理論
第9章 偏光とコヒーレンスの統一理論
著者等紹介
白井智宏[シライトモヒロ]
独立行政法人産業技術総合研究所光技術研究部門光画像計測グループグループリーダー。1994年北海道大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。ロチェスター大学(USA)、オークランド大学(NZ)、中央フロリダ大学(USA)などの客員研究員を歴任。専門は統計光学、補償光学、生体医用光学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruki
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光学の巨匠によるコヒーレンスのエッセンスを優しくかつ数式に基づく確固たる形式論として教えてくれる。空間-時間的、空間-周波数的なコヒーレンスの関係性を定式化し、双対的な関係性や、伝搬にともなうスペクトル変化、揺らぎの範囲内において干渉性で引き出せる情報の大きさ、などを理解できる。統計的な類似性としてみる干渉現象の普遍性と物理パラメータの違いによる個性的要素のバリエーションや偏光にも拡張されたコヒーレンス特性と偏光度の相関性など、包括的な視点で光の多彩な現象論を扱うための概念を整理でき読み応えがあり楽しい。2023/09/25