出版社内容情報
「黄金の口を持つ(クリュソストモス)」と謳われた弁論家ディオンによる本書には、彼自身のみならず、アレクサンドロス大王や犬儒派のディオゲネスらをも語り手に据え、時の皇帝である五賢帝の一人トラヤヌスに捧げたと目される「王政論」に加え、ドミティアヌス帝による彼の追放期に書かれた僭主論などを収録する。本邦初訳。(全6冊)
内容説明
アレクサンドロス大王や犬儒派ディオゲネスらの対話に仮託し、時のローマ皇帝へ捧げた君主教育論。
目次
若きヘラクレスの選択―王政論その一(第一篇)
少年アレクサンドロスの熱弁―王政論その二(第二篇)
皇帝の幸福と友情―王政論その三(第三篇)
ディオゲネスとアレクサンドロスの対話とダイモン論―王政論その四(第四篇)
リビアの蛇女(第五篇)
ディオゲネスの僭主論(第六篇)
著者等紹介
内田次信[ウチダツグノブ]
大阪大学大学院文学研究科教授。1952年愛知県生まれ。1979年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。2006年光華女子大学文学部教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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