出版社内容情報
自然災害などによって「再定住」を余儀なくされた人びとが直面する生活再建上の問題について,理論的な検討と具体的な事例をもとに論じる。2004年インド洋津波後の継続的調査にもとづいて再定住の論点と方法を体系化した本書は,東日本大震災における再定住のハード面の計画の見直しやソフト面での被災者支援のあり方を検討する上でも有益である。
内容説明
自然災害などによって「再定住」を余儀なくされた人びとが直面する生活再建上の問題について、理論的な検討と具体的な事例をもとに論じる。2004年インド洋津波後の継続的調査にもとづいて再定住の論点と方法を体系化した本書は、東日本大震災における再定住のハード面の計画の見直しやソフト面での被災者支援のあり方を検討する上でも有益である。
目次
第1章 序論―地域のレジリエンスを支える居住地計画
第2章 危機的移行としての再定住―“第二の津波”と呼ばれた復興の弊害
第3章 暮らしの再建をはかるフレームの構築
第4章 レジリエントな再定住は可能か―もとの社会関係を起点として考える
第5章 コミュニティにおける結合の原理と実際
第6章 暮らしの再建を支える社会関係―マイクロクレジットを活かす仕組みと空間
補章1 分断される被災集落―移転ありきの復興計画の弊害
補章2 ジャングルへと還る再定住地―津波から約9年が経過した再定住地の変化
第7章 結論―レジリエントな再定住にむけた可能性と課題
著者等紹介
前田昌弘[マエダマサヒロ]
1980年奈良県生まれ。2004年京都大学工学部卒業。京都大学大学院工学研究科修士課程、同・博士後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC2)、京都大学グローバルリーダー養成ユニット研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2013年京都大学大学院工学研究科建築学専攻助教。2012年京都大学博士(工学)。研究テーマ:住宅計画、地域まちづくり、コミュニティ・デザイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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