出版社内容情報
初めて星の化学組成を明らかにしたロンドンのアマチュア天文家ハギンス,太陽をガス体と見なした特許調査官レーン,自作の望遠鏡で天空を探査した音楽家ハーシェル……
18世紀末から19世紀中葉にかけて現代天文学の扉を開いた彼らは,いずれも学界に縁のないアマチュア天文家だった。星の位置と運動を対象とする古典天文学から天体の物理的構造を探る天体物理学へ,その転換期を担った人々の生涯と研究を軸に,現代天文学の歴史をたどる。
内容説明
初めて星の化学組成を明らかにしたロンドンのアマチュア天文家ハギンス、太陽をガス体と見なした特許調査官レーン、自作の望遠鏡で天空を探査した音楽家ハーシェル…18世紀末から19世紀中葉にかけて現代天文学の扉を開いた彼らは、いずれも学界に縁のないアマチュア天文家だった。星の位置と運動を対象とする古典天文学から天体の物理的構造を探る天体物理学へ、その転換期を担った人々の生涯と研究を軸に、現代天文学の歴史をたどる。
目次
第1部 天体分光学(「新天文学」の開幕;星の分光分類とHD星表)
第2部 星の構造と進化論(星の進化論とHR図表;熱核反応と星の進化論)
第3部 銀河天文学と宇宙論(銀河と星雲の世界;銀河系の発見;宇宙論の源流)
第4部 現代天文学へ(日本における天体物理学の黎明;現代天文学への展開)
著者等紹介
小暮智一[コグレトモカズ]
1926年6月群馬県桐生市出身。1950年3月京都大学理学部卒業、宇宙物理学専攻。1950年4月大阪市立高校教諭。1952年10月京都府立高校教諭。1961年4月京都大学助手(理学部宇宙物理学教室)。1969年4月茨城大学理学部物理学科助教授。1969年10月同教授(宇宙物理学担当)。1976年10月京都大学理学部教授(銀河物理学担当)。1990年3月京都大学名誉教授。1993年7月岡山県美星町立美星天文台台長。2000年3月同名誉台長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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