内容説明
マカベア戦争後ユダヤは独立し、ハスモン朝(前144‐37年)が始まる。前104年アレクサンドロス・ヤンナイオスが王位に即くと、その支配はかつてのユダヤ王国の栄光を取り戻すが、それもつかの間内紛が続き、ついにはローマが介入し、ポンペイウスがエルサレムを占領するに及んで、神殿は占拠され終焉を迎える。旧約聖書外典・偽典の『マカベア書』、ヨセフス『ユダヤ古代誌』を手がかりに、ユダヤの栄光と凋落への道を描き出す。
目次
第3章 ハスモン家の支配(ユダヤの独立とシモーン(前一四四‐一三六年)
ヒュルカノス一世(前一三六‐一〇五年)
アリストブーロス一世(前一〇五‐一〇四年)
アレクサンドロス・ヤンナイオス(前一〇四‐七八年)
アレクサンドラ・サロメ(前七七‐六九年) ほか)
第4章 ヘロデの登場とハスモン家の終焉(アリストブーロス二世の子アレクサンドロスの抵抗;アリストブーロス二世の抵抗と敗北;ガビニウスのエジプト遠征;金、金、金―エルサレム神殿と金の延べ棒の隠し場所;ディアスポラのユダヤ人たちの富とその影響力 ほか)
著者等紹介
秦剛平[ハタゴウヘイ]
多摩美術大学名誉教授。国際キリスト教大学卒、京都大学大学院、ドロプシー大学大学院(フルブライト、Ph.D)、ペンシルヴァニア大学大学院上級研究員、オックスフォード大学客員教授(1999‐2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー終身会員、イェール大学大学院客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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