内容説明
近代社会とは何であるか。著者の思想史研究は、この問題に関して、近世から近代にいたるスコットランド啓蒙思想や共和主義などを中心に、グローバルな視点から考察したものであり、その研究蓄積からすぐれた成果をあげてきた。本書は社会思想史家がこれまでの研究を振り返った個人史であると同時に、社会思想史を考えるうえで有効と思われる方法を提示する。現代の社会はさまざまな問題をかかえているが、著者の発言は示唆に富む。
目次
第1章 小林昇経済学史学の根底にあるもの
第2章 内田義彦とイギリス思想史研究
第3章 自然法、共和主義、スコットランド啓蒙―水田文庫と私の研究
第4章 ポーコック思想史学との出会い
第5章 戦後啓蒙、市民社会論とケンブリッジ思想史研究
第6章 フォーブズのスコットランド啓蒙研究
第7章 啓蒙、共和主義、経済学―偶然を超えて
著者等紹介
田中秀夫[タナカヒデオ]
1949年滋賀県に生まれる。1978年京都大学大学院経済学研究科単位取得。甲南大学経済学部教授、京都大学経済学部教授等を経て、京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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