内容説明
足し算の計算法や長方形の面積の求め方は、小学校で習う当たり前のこと。しかし、「なぜ1+1=2なのか?」「そもそも面積とは何か?」と問われると、きちんと説明できる人は少ないのではないでしょうか。本書は、高校や大学初学年で学ぶ数と図形と論理の数学から、当たり前のようで実はきちんと理解されていない10のトピックスを取り上げ、丁寧に解説します。
目次
第1話 定義と定理―1+1=2はどうして正しい?
第2話 負数と整数―(-1)×(-1)=1について
第3話 分数と有理数―分数の割り算はなぜひっくり返して掛ける?
第4話 実数とはなにか―0.999…=1,≠1?
第5話 角度と面積と左右
第6話 虚数iはどこに存在する?
第7話 オイラーの公式eπi=-1とはなにか
第8話 非ユークリッド幾何―曲がっていても「直線」
第9話 数学と論理
第10話 パラドックスいろいろとゲーデルの不完全性定理
付録
著者等紹介
西田吾郎[ニシダゴロウ]
1943年大阪府生まれ。京都大学名誉教授、理学博士。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学理学部、大学院理学研究科教授、同副学長を歴任。専攻は位相幾何学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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