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学術選書
イネの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784876988389
  • NDC分類 616.2
  • Cコード C1361

内容説明

コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、…われわれの生活に欠かせないコメ。その栽培はいつどこではじまり、どのように広まったのか?品種改良はいかにして進んだのか?日本から中国、インドまで各地を調査し、原生野生種の遺伝子を栽培種とくらべるとともに、農耕遺跡を訪ねて過去のイネの特徴を調べる。分子遺伝学と考古学、フィールドワークと実験室のコラボレーションが数々の謎に挑戦する。

目次

第1章 農業以前の稲
第2章 ジャポニカの誕生とその旅
第3章 インディカのおこりと伝播
第4章 イネ、日本列島に渡る
第5章 南アジアのイネ
第6章 イネ、米国、豪州へ渡る
第7章 未来へ

著者等紹介

佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
総合地球環境学研究所教授。農学博士。1952年11月和歌山県生まれ。1977年京都大学農学部卒業。1979年同大学院農学研究科修了。高知大学農学部助手、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学農学部助教授を経て、2003年10月より現職。専門は、植物遺伝学。2001年第9回松下幸之助花と緑の博覧会記念奨励賞、2004年第17回濱田青陵賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ととむ

0
稲の遺伝学や考古学からの見地を記した本。インディカとジャポニカの分類条件式が面白い。粒の形じゃないんですなー。2013/10/01

satochan

0
インディカとジャポニカ。机上だけの実験だけでなく、フィールドワークで実際に行動して調べることも大事だ。人間にとっていい作物を作ることは今まで考えてきたかもしれないが、地球環境のことまで考えて、作物を考えるということがこれから必要。歴史を追っていく、わからなかったら調べる。イネの品種改良の話とかおもしろかった。背丈が低くなるのか。「イネは他家受粉植物なのだ。その割合は1パーセント内外だ。1パーセントたりとも儀者を許さない、ということは、その他家受粉の責任をも農家に押し付けるということである」第7章大事。2013/05/10

ツナ子

0
イネが野生から栽培植物へどう変化したかとか、狩猟採取から農耕社会への変遷に興味があったから、かなり面白かった。農学(植物遺伝学?)ってあんまり知らなかったけど、勉強してみたいと思った。やっぱりフィールド調査のある研究は楽しそうだわ。2012/06/17

陽香

0
200811252021/07/02

Oltmk

0
インディカ米とジャポニカ米の分類、収穫が安定しなかった黎明期の農耕社会の発達、人類が無自覚に遺伝子組み換えに近いことをやってきたこと、日本の現代農業は近世以降の産物ではないかなど、ハッとさせられた知見が多い。著者は別の書籍でやらかしたと聞いていたが、本人自身が遺伝学者と発言している通り本書のようにデータやフィールドワークの経験を駆使して、稲一本に絞った書籍を書くだけにすれば良かったのではないかと思う。2018/03/02

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