内容説明
心は、人間ならば誰でも持っているものでありながらその正体は謎に満ちている。その「心」を脳の情報表現としてとらえると、何が見えてくるだろうか。近年、研究の進展が著しいブレイン‐マシン・インターフェイスの最新の動向や、ニューロンとその回路網の活動を記録し解析する研究など、緻密な実験に基づいて脳内現象を解明する。脳科学の将来には、どんな可能性が待っているのか、謎が謎を呼ぶ研究の醍醐味への招待状。
目次
第1章 脳の情報表現をとらえるには
第2章 ニューロン活動と情報表現
第3章 実験のストラテジーと技術
第4章 セル・アセンブリを検出する
第5章 情報表現とブレイン‐マシン・インタフェース
第6章 情報表現を支える神経回路網
第7章 脳と情報表現の個性
第8章 回路網と情報表現の混乱
第9章 たくましい脳とたくましい情報表現
著者等紹介
櫻井芳雄[サクライヨシオ]
京都大学大学院文学研究科心理学研究室教授。科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業研究代表者。医学博士。1953年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中途退学。広島大学助手、富山医科薬科大学助教授、Johns Hopkins大学客員助教授、科学技術振興機構研究員(兼任)、京都大学霊長類研究所助教授、生理学研究所客員助教授(併任)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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