内容説明
人間はさまざまな「色」を見ているが、その色は電波からガンマ線にいたる電磁波のなかの一部に過ぎない。ガリレオが天体望遠鏡を使い始めてからでさえも300年以上にわたって、天体観測は可視光が頼りだった。20世紀になって、電波望遠鏡や赤外線、X線望遠鏡が実用化され、可視光では見えなかったものに「色」をつけることができるようになった。そのような新しい“目”でさまざまな天体現象を見比べながら、宇宙の謎に迫る。
目次
第1章 白の宇宙―光と色のしくみ
第2章 黄の宇宙―可視光で観た暖かい世界
第3章 橙の宇宙―可視光で観た温かい世界
第4章 赤の宇宙―赤外線で観た生温い世界
第5章 紫の宇宙―電波で観た冷熱い世界
第6章 藍の宇宙―X線で観た熱い世界
第7章 青の宇宙―ガンマ線で観た超熱い世界
第8章 緑の宇宙―スペクトル線で観た世界
第9章 黒の宇宙―見えない世界を観る
著者等紹介
福江純[フクエジュン]
大阪教育大学教授、理学博士、専門は理論宇宙物理学、とくにブラックホール降着円盤と宇宙ジェット。1956年宇部市生まれ。1978年京都大学理学部卒業、1983年京都大学大学院理学研究科(宇宙物理学専攻)博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、大阪教育大学助手、助教授を経て、2004年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。