内容説明
人間は他の人に心があることを知っている。イヌやネコにも心があると感じる人は多いに違いない。自分以外の存在にも「心を見つける」能力は、「人の気持ちになって考えられる」ことの源であり、社会生活に必要不可欠なものである。人はどのような対象に「心」を見つけるのか、赤ちゃんは、成長とともにいかにしてそのような能力を身につけるのか、そして何ができればロボットは「心」を持ったとみなすことができるのか。
目次
第1章 心の成り立ち
第2章 物体に心を見つける
第3章 ロボットに心を見つける
第4章 シンボル―マインディッド
第5章 視線で読む他者の心
第6章 まとめと展望
著者等紹介
板倉昭二[イタクラショウジ]
京都大学大学院文学研究科准教授、理学博士、専門は発達科学。1959年大分市生まれ。1983年横浜国立大学教育学部卒業、1989年京都大学大学院理学研究科(霊長類学専攻)博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、大分県立芸術文化短期大学、米国エモリー大学ヤーキース霊長類センター、大分県立看護科学大学等を経て、2000年10月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。