内容説明
熱帯林からは、丸太、製材品、パルプといった「木材林産物」ばかりではなく、種々の果物や籐、ゴムなど様々な「非木材林産物」も得られ、私たちの身近なところに使われている。しかし、このような「熱帯林の恵み」についてはあまり知られていない。本書は、様々な熱帯林の産物を、豊富なカラー写真を交えながら紹介する。
目次
熱帯の非木材林生産物と私たちの暮らし
ミャンマーのお化粧―タナカは樹木の粉
ココヤシ(ココナッツ)―もっとも頼りになる作物
ドリアン―大好きと大嫌い
ラックカイガラムシ―天然の赤い食品着色料
タケ―暮らしに密着・家屋からお箸まで
漬物茶―ゴールデン・トライアングルの珍味
ウルシ(漆)と漆器―各地にある伝統漆器
ラタン(籐)―地上最長の植物と高級家具
カジノキ―和紙の原料は東南アジアから〔ほか〕
著者等紹介
渡辺弘之[ワタナベヒロユキ]
1939年生まれ、1961年高知大学農学部卒業、1963年京都大学大学院農学研究科修士課程修了、1966年同博士課程修了、京都大学助手(農学部附属演習林)、講師・助教授(農学研究科)を経て、1990年教授(熱帯林環境学分野担任)、2002年退職。京都大学名誉教授。この間、国際アグロフォレストリー研究センター(World Agroforestry Centre、ケニア、ナイロビ)理事(1999‐2002)、日本土壌動物学会会長(1996‐2000)、日本環境動物昆虫学会副会長(2000‐2004)、日本林学会評議員・関西支部長(1998‐2000)など歴任。専門分野は熱帯林生態学・熱帯非木材林産物・アグロフォレストリー・土壌動物学・森林動物学。日本土壌動物学会賞(1993)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。