内容説明
小鳥は巣を木にかけ、ウサギやモグラは穴を掘る。世界中の人々も皆それぞれに特色ある家を建て、そして思う。「やっぱりウチがいちばん!」だが、ヒトに近いサルたちは、身を隠し、子育てできる巣をもたない。また巣があればあったで寄生体に悩まされ、トイレの問題が持ち上がる。なのになぜ巣づくりするのか?人類学の新しい知見から描き出す、ヒトが安住のスイートホームを手に入れるまでの進化の物語。
目次
第1章 「巣」とは何か?
第2章 子育てと巣
第3章 トイレ
第4章 巣と寄生虫
第5章 家の誕生
第6章 ヒト=家をつくるサル
著者等紹介
榎本知郎[エノモトトモオ]
1947年鳥取県生まれ。京都大学理学部卒業。理学博士。ニホンザルとピグミーチンパンジーの行動研究に従事。東海大学医学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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