祈りの心身技法―十四世紀ビザンツのアトス静寂主義

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784876987818
  • NDC分類 195.8
  • Cコード C3016

内容説明

座位前傾姿勢、呼吸の制御、心臓への意識集中、「イエスの祈り」の復唱―あたかもヨーガのような心身の実践により、聖山アトスで神の光の観想体験を得ようとした、東方正教の神秘主義運動の全体像を描く。

目次

序論 アトス静寂主義とは何か
第1部 アトス静寂主義以前の修道伝統
第2部 アトス静寂主義における「イエスの祈り」の心身技法
第3部 アトス静寂主義の理論体系
終章 結論
補遺 ヨーガと静寂主義的心身技法

著者等紹介

久松英二[ヒサマツエイジ]
1957年長崎県生まれ。1982年南山大学文学部神学科卒業。1985年南山大学大学院文学研究科神学専攻博士前期課程修了(神学修士)。1993年ウィーン大学大学院神学専攻博士課程修了(Dr.Theol.:神学博士)。南山大学文学部講師、同助教授を経て、神戸海星女子学院大学現代人間学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ナディル

2
西洋の宗教としてのキリスト教には霊性における肉体の役割の忘却ないし無視の傾向がある。これに対し十四世紀ギリシア正教の聖地アトスで始まった静寂主義には純粋キリスト教的でありつつヨーガや禅に近い東洋的な心身技法がある。とても興味深いテーマなのですが一読ではとても掴みきれないので少しづつ読んでいきたいと思います。キリスト教はアジアで始まった宗教と指摘されて新たな方向性を見出せました。2023/05/08

susuharai

1
東方正教会には、ヨガと比較される「祈りの技法」がある。その技法の成立過程が詳細に書かれる。神学的な問題と同時に形式についての言及が多い。2009/04/23

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